「臨界期仮説」というものがあります。
これは「12才までに外国語を学習しないと
もうネイティブ並みにはなれない」
という仮説です。
「仮説」という点に注目してください。
まだこれは確定していない、
ということです。
ですので、12才を過ぎたからと言って
絶望する必要はない、ということです。
それから、『「臨界期」ではなく
「敏感期」と言った方が良い』という
意見もあります。
「敏感期」とはどういうことかというと
「12才までは語学に対する感度が高いが、
12才を超えてからも語学は学べる」
というものです。
僕が色んな人を観察したり聞いた話では、
若い時に英語の音を学習した人ほど
あとからのびが良いように感じます。
しかし これが脳の性質からきているのか、
単に英語の学習量が多いからかはわかりません。
それから「敏感期は12才まで」
と言われていますが、
これに対して僕は反対意見です。
日本人は成長がとても遅く
25才ぐらいまで脳が発達します。
ある語学学校のオーナーは
日本人は高校生までに留学すると
ネイティブ並みになると聞いています。
ですので 日本人は
少なくとも18才ぐらいまでは
語学に対してかなり高い
学習能力があり得るということです。
ちなみに高校生までに
留学する必要ないと思います。
単に音声付き教材を使えば
かなり耳が鍛えられます。
特に音素の発音方法をちゃんと覚えたり、
音声と発音記号に合わせて
発音したりする訓練がオススメです。
ちなみに 敏感期を超えた人は
どうすればよいのでしょうか?
敏感期を超えると
母語とは関係のない音が
雑音として聞こえやすい
傾向があると言われています。
ただ、「雑音として聞こえやすい」
というだけで音としては
ちゃんと聞こえますし発音もできます。
実は 臨界期を超えてから
耳や発音を矯正するプログラムの
試作品はすでにできています。
しかし このプログラムは
まだ試用したり精査している途中であり
発表まで何年かかるかわかりませんし、
結局出さないかもしれません。
ですので あまり期待しないで気長に
考えるようにしてください。