第13話:英語ができる人/できない人の調査
言語学者の竹内理博士は
語学ができる大学生/できない大学生を
調査しました。(1)竹内理(2003).より良い外国語学習法を求めて 株式会社松柏社.
語学ができない大学生は
- 推測しながら文を読む
- 英語を聞流す
- 英単語を声に出さない
という事が分かっています。
逆に 語学ができる大学生は
- 英文を音読する
- ディクテーションのように英語を深く聞く
- 英単語は声に出しながら覚える
という事が分かっています。
つまり この調査の中で出てくる
語学ができない大学生というのは
英語を聞き流して読み流して声に出さない・・・
という学習法なのです。
僕が注目して欲しい事は
語学ができる大学生というのは
「単語を声に出している」
ということです。
40ヶ国語話者の
新名美次さんは
単語を暗記するときは
大きな声を出せと話しています。(2)新名美次(1994).40ヶ国語習得法 株式会社講談社.
単語は大きな声を出して覚える。
フランクリンコヴィー社元日本支社長の
ジェームズ・スキナー氏は
「加速学習」というメソッドを提案し、
以下のような学習法を勧めています。(3)ジェームズ・スキナー(2004).成功の9ステップ 株式会社幻冬舎.
学習のスピードを加速させるもうひとつの方法は、
学習するときにより多くの感覚を巻き込むことである。
そして、彼は
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
という3つの感覚を
全て巻き込めば
学習が加速すると話しています。
再び、40ヶ国語話者の
新名美次さんの言葉を引用します。(4)新名美次(1994).40ヶ国語習得法 株式会社講談社.
覚えるときはいつも大きな声を出しながら覚えるようにする。
あなたの目は単語を見て確認し、
あなたの口は単語の発音を繰り返し、
あなたの耳はあなたが自分で何を言っているのかを聞く。単語を覚える時は、言うこと、聞くこと、見ることなど、
あなたの体の全ての器官を利用しよう。
以上のような話は
知ってはいても
意外と実践できていないのでは
ないでしょうか?
僕の場合は、
発音を暗記するときは
1単語最低5回声に出しました。
12000語×最低5回ですから
全部で6万回以上
英単語を発音したことになります。
….
次回は無理せず英単語を
覚える方法についてお話します。
脚注、引用・参照文献
1. | ↑ | 竹内理(2003).より良い外国語学習法を求めて 株式会社松柏社. |
2, 4. | ↑ | 新名美次(1994).40ヶ国語習得法 株式会社講談社. |
3. | ↑ | ジェームズ・スキナー(2004).成功の9ステップ 株式会社幻冬舎. |