第2話:なぜ単語カードを使う多言語話者がいるのか?
多言語話者の
新名美次さんや
ティモシーフェリスさんは
単語カードを使います。
なぜ 彼らが単語カードを使うかというと
単語カードというのは脳の仕組み上
理に適っているからだと僕は思います。
これから 脳の仕組みと
単語カードの相性について
お話ししていきます。
記憶は思い出すと強化される
人は物事をバラバラに認識して、
脳の中でバラバラに保存します。(1)苫米地英人(2010) 苫米地流「超」記憶法 株式会社アスコム.
例えば 見たものは
明るさ、動き、形など
5つに分けて脳に保存します。
そして思い出すときに
これらを統合するのです。
いくら記憶できたとしても
統合できなければ思い出せません。
これは僕の考えなのですが、
統合を強化するには
統合を繰り返すことが
有効だと思います。
「統合」とは
つまり「思い出すこと」です。
なので、記憶のためには
なんども思い出そうとする
訓練が有効だと僕は考えます。
単語カードで
なんども思い出す
訓練ができます。
脳は「知らない」と自覚したものだけ覚えられる(2)苫米地英人(2010) 苫米地流「超」記憶法 株式会社アスコム.
脳というのは
「知らない」と
自覚したものだけ記憶できます。
しかし 脳というのは
本当は知らないことでも
「知っている」と勘違いします。
なので、記憶させるには
脳に対して「知らないでしょ?」と
自覚させる必要があります。
単語カードで
回答を思い出せない時があります。
そういったときに
脳は「知らない」と自覚し
覚えようとすると推測されます。
脳は失敗を記憶する(3)苫米地英人(2010) 苫米地流「超」記憶法 株式会社アスコム.
人は生存のために
失敗を強く記憶する様に
できています。
単語カードで自分の回答が
間違っている場合があります。
そういったときに
脳は失敗を自覚し
記憶しようとすると
考えられます。
脳は重要だと思うことを覚える(4)苫米地英人(2010) 苫米地流「超」記憶法 株式会社アスコム.
脳は「重要」だと感じたことを
記憶する様にできています。
そして、脳が重要だと思うことは
何度も繰り返し接する物事です。
単語カードでは
何度も繰り返し単語を学習できます。
しかも 苦手な単語だけ分けて、
それを繰り返すことができます。
……
このように 単語カードは
脳の仕組み上 理に適っており
効率的に単語を覚えることが
できると僕は思います。
さて 次は「自分を痛めつけて
英単語を暗記する」という
全く得しない話をします。
脚注、引用・参照文献
1, 2, 3, 4. | ↑ | 苫米地英人(2010) 苫米地流「超」記憶法 株式会社アスコム. |