第15話:東京大学大学院教授が著した科学的暗記法
一度覚えた単語を忘れていると
すごくがっかりしませんか?
自分の記憶力に自信を失いますよね。
そして 最後には
「私は記憶に向いてない」とか言って
勉強を止めたりしませんか。
僕も 少し前まで
同じように思っていました。
しかし 記憶のメカニズムを知ってしまえば
これまで記憶できなかったのは
あなたのせいではないと気づきます。
そして どうすれば
効率的により確かに記憶できるかが
明らかになると思います。
少し 科学的な話になりますが
あなたの人生を変える話ですので
しっかり読んでくださいね。
僕達は 一度覚えても
20分経てば4割忘れます。
そして 翌日には8割忘れます。
忘れるのは当然なことなのです。
もし 単語を忘れたとしても、
絶対に自分を責めないで下さい。
なぜ 多くの人が
英単語暗記で挫折するかというと
単語を忘れる度に
自分を責めているからだと思います。
しかし一度覚えたことを忘れるのは
誰でも当然ではないでしょうか。
上の図は 復習すればするほど
忘れづらくなることを示しています。
東京大学大学院教授で
脳の研究者である
池谷博士の著書を引用します。
二十個の文字列を
覚えさせるテストをした人に、
何日か空けて、もう一度、
同じ文字列を暗記させるのです。すると、一回目に比べて二回目の方が
忘れにくくなっていることがわかります。また、三回目になると
その効果はてきめんに現れます。(1)池谷裕二(2001).記憶力を強くする 株式会社講談社.
これを利用すれば、
「復習」によって一生忘れないような
強い記憶を作ることさえも可能です。(2)池谷裕二(2001).記憶力を強くする 株式会社講談社.
池谷博士は以下のような学習法が
科学的に最も能率的だと話しています。
一回の学習と三回の復習を
少しずつ間隔を広くしながら
二ヶ月かけて行うことです。(3)池谷裕二(2001).記憶力を強くする 株式会社講談社.
僕の場合はさらに徹底して
以下のような復習タイミングで
英単語を復習しました。
1日後、2日後、4日後、8日後、16日後、32日後
また 記憶の曖昧な単語に関しては
7回を超える復習をしました。
平均で1単語あたり
10回から20回学習しました。
こうして短期間でたくさんの
英単語を覚えることができました。
……
次回はネイティブのように英単語を理解して
強く早く記憶する方法をお話しします。
脚注、引用・参照文献
1, 2, 3. | ↑ | 池谷裕二(2001).記憶力を強くする 株式会社講談社. |