本当に3000語彙で足りるのか?

ベストセラー「英語上達完全マップ」の著者である
森沢洋介さんは次のように語っています。

太字の部分だけお読みになって下さいね。

言語学者によると、英語に書かれた物はどんなものであれ、

最初の5000語程度で使用されている全単語の
95パーセントをカバーするそうです。

確かにそれは統計的な事実なのですが、
実感としては95パーセントをカバーしてくれるはずの
その語彙力ではさっぱり読めないのです。

ペーパーバックをベッドに寝転んで楽しみたいという私の夢は
いつになっても果たされそうもありませんでした。
とにかく単語不足で門前払いという感じでした。

~中略 (その後、著者は語彙を5000から14000に増やし・・・)  ~

以前は霧の中に取り残された感じだったのが、
いまや英文の内容がスムーズに入ってくるのです。

興奮しながら私はページをめくっていきました。

しばらくするうちに、
私はストーリーのなかに没入しており、
純粋に読書を楽しんでいました。

その日は寝るまで夢中で
その短編集を読みふけっていました。

~中略~

その後も単語不足で読めなかった飢えを満たすがごとく、
夢中でペーパーバックを読んだものです。

アルバイト代は、ほぼ100パーセント洋書購入で消えていきました。

23歳の11月の末から翌年の夏くらいまでに、
硬軟取り混ぜ 40冊から50冊を読破したと記憶しています。

森沢洋介(2005). 英語上達完全マップ ベレ出版

 

「 3000の英単語で英文の9割をカバーしている!
だから3000の英単語があればいい!」 
と言う方がいます。

あなたも薄々感じているかも知れませんが
3000の英単語では子供用の本ですら
読むことが難しいと思います。

例えば、語彙が少ない人には
幼児向けの本がこう見えます。

“畑に、○○○ができました。
今まで見たこともないような、とっても大きな大きな○○○です。
「おお、これはすごい。さっそくぬいてみようか」
おじいさんは○○○を引っぱりましたが、○○○はぬけません。”

これは、誰もが知っている童話です。
しかし、一体何を引っ張ってるのか、さっぱりわかりませんね。

なぜなら、 “○○○”に入る単語は
語彙が 8000未満の人は知らない単語だからです。
(”turnip”という単語が入ります。)

語彙が8000未満の人が読むと 
子供向けの童話であるにも関らず
その主題すら分からないことがあるのです。

私自身も「童話の題名すら読めない」
ということが多々ありました。

「3000語で足りる」と言う人たちの
言葉をよく見て下さい。

「英文の90%をカバー できる」と言っているのであり
「英文の90%を理解 できる」とは言っていません。

確かに、3000の語彙があれば
英文の9割の単語をカバーできますが、
それは、is,a,the,sheのような
機能的な単語が分かるだけだと思います。

文章で本当に意味を成す
「誰が」「何に」「何をしたのか?」を表す
名詞や動詞が分からないため
英文が意味不明になるでしょう。

結果、 3000の語彙では大人用の本はおろか
子供用の本ですら読むことができないと思います。

幼児用の本すら読めなければ
英語に触れる機会が減り
英語はできるようにならないでしょう。

逆に、語彙が多ければ
楽しみながら毎日英語に触れる機会ができ
自然に英語が上達していくと思います。

私自身、語彙が12000になってから
英語のドラマをみたり
本を読むようになりました。

英語によく触れるので
さらに 英語がわかるように
なっているように感じます。

…..

以下のボキャビルコラムで
7ヶ月で語彙を12000にした僕の
英単語学習に対する考えを
まとめています。

ぜひご覧くださいませ。